腎臓病
わんちゃん、ねこちゃんの腎臓病
腎臓病治療は、山下獣医師が中心となって診察します。
動物病院に来院するねこちゃんのうち、最も多い病気は何だと思いますか?
シニアのねこちゃん(7歳以上)においては、泌尿器疾患が最も多いとされています。
腎臓病というと人間の病気のように思えますが、実は動物にとっても身近な病気なのです。
腎臓病とは?
高齢になったわんちゃん・ねこちゃんの健康維持において、気をつけなくてはならないのが腎臓病です。
年を重ねると腎臓の機能が衰え、老廃物などが体内に溜まりやすくなります。
わんちゃん・ねこちゃんともに10歳を過ぎた頃から腎臓の疾患が増える傾向にあり、早い子は7~8歳頃から腎臓病が進行していきます。
腎臓病の症状
初期症状
- ご飯を食べる量が少し減る
- お水を飲む量や排尿の回数が少し増える
中期症状
- 元気がなくなる
- 食欲がなくなり、体重が減少しだす
- お水を飲む量が増える
- 尿が薄くなり量が多くなる
- 毛にツヤがなくなってくる
末期症状
- ぐったりしている
- ご飯を食べない
- 嘔吐する
- 脱水している
- 貧血で唇が白くなる
腎臓病診察の流れ
STEP01
問診
まずは、他の病気同様に飼い主様からの問診を行います。
いつから様子が変わったのか、どのような変化が起こっているのか、わんちゃんやねこちゃんの様子はどんな感じであるか、ご飯は食べられているか、など、普段の生活の中で見える違和感や不安について、どんなことでもお聞かせください。
STEP02
検査
腎臓病を調べる上で重要な検査は血液検査・尿検査・画像検査の三種類です。
血液検査
血液検査では、尿になる前の体液の状態を確認することができます。
腎臓の状態に限らず、血液検査からわかる情報はとても多く有効です。
尿検査
尿の濃さなどを調べ、腎臓の機能を見ていきます。
画像検査
レントゲンでは腎臓自体に変形がないか、尿路に石がつまっていないかを確認します。
STEP03
診断
実施した検査結果に基づき、腎臓病の診断を行います。
結果の資料なども活用しながら丁寧にお話をいたしますので、わからないことはなんでもお尋ねください。
併せて必要な治療やケアについても一緒に考えていきましょう。
STEP04
治療
腎臓病は、完治させることが難しい病気の一つです。
かといって、何も治療方法がない訳ではありません。
適切な生活管理を行っていただくことで、病気の進行を遅らせることも可能です。
わんちゃんやねこちゃんが毎日を快適に、穏やかに過ごせるように、その子に合わせた治療・ケアの方法を考えていきましょう。